カッティングステッカーとは|印刷ステッカーとの違いと、店で使うときの選び方

「カッティングステッカーは、普通の印刷ステッカーと何が違うのですか」——お店の窓の相談で、よく聞かれる質問です。同じ「ステッカー」でも、作り方も仕上がりもまったく別物です。このページでは、カッティングステッカーとは何か、印刷ステッカーとの違い、店の窓で使うときにできること・できないことを順番に説明します。

カッティングステッカーとは

カッティングステッカーとは、色のついた粘着シートを、文字や図形の輪郭に沿って機械でカットしたものです。切り抜いた部分だけを台紙から取り、そのままガラスや壁に貼り付けます。

街中でよく見かけるのは、店舗の窓に貼られた営業時間や店名のほか、車の側面に入った社名、看板の文字部分などです。共通しているのは、背景が無く、文字や図形だけが面の上に見えている点です。

仕上がりには背景がありません。四角い台紙ごと貼るシールとは違い、切り抜かれた文字や絵の形だけが面の上に残ります。貼った直後は、文字そのものが直接ガラスに乗っているように見えます。

色は1枚のシートにつき単色です。板状の台紙は使わず、切り抜いた形そのものが仕上がりになる、という点が印刷ステッカーとの一番の違いです。

印刷ステッカーとの違い

印刷ステッカーは、台紙にインクで絵柄を印刷してから、その形に外形カットして作ります。写真やグラデーション、多色の表現が得意で、色数を増やしても手間はあまり変わりません。ただし、印刷した部分の輪郭そのものが台紙として残るため、貼った面には常に背景がついた状態になります。

カッティングステッカーは逆に、背景を持ちません。色を変えたい部分ごとにシートを重ねる必要があるため、多色にするほど手間が増えます。写真のような細かい色の変化やグラデーションは、仕組みとして再現できません。

文字の輪郭も、印刷の解像度に左右されず、刃物でそのまま形を切り出すため、小さな文字でも輪郭がにじみません。遠くから見ても読みやすいのは、この作り方によるところが大きいです。

印刷ステッカー カッティングステッカー
色の表現 写真・グラデーション・多色が得意 単色が基本(重ねれば多色も可能)
背景 台紙の形がそのまま残る 背景が無く、文字や形だけが残る
向いている用途 写真・ロゴマーク・複雑な絵柄 文字中心の案内表示、シンプルな図形

写真やロゴマークをそのまま貼りたい場合は印刷ステッカー、文字中心の案内表示を作りたい場合はカッティングステッカーを選ぶと、迷いにくくなります。

だから店の窓に向いている

ガラスは、向こう側が透けて見える面です。カッティングステッカーは背景が無いぶん、貼った文字や図形だけが浮かんで見え、ガラスの向こうの景色や店内の照明を遮りません。

貼るだけで設置できるのも特徴です。看板を新しく立てる場所が無い店先や、壁に穴をあけられない賃貸のテナントでも、ガラスの面があれば設置できます。

同じ場所に印刷ステッカーを貼ると、背景ごと四角く貼りつくため、ガラスの透明感が失われ、シールを貼った感じが強く出てしまいます。営業時間や決済方法のように、店先で短く情報を伝えたい表示ほど、この違いが仕上がりに表れます。

実際、当店の既製品も、営業時間・決済方法案内・トイレサインのように、文字や記号を中心にした案内表示が中心です。業種別に何を揃えればいいかは、店の前に何を貼ればいいかで整理しています。

できること・できないこと

当店でカッティングステッカーを作る場合の、大まかな目安をまとめます。まずできることから紹介します。

  • ロゴや文字、シンプルな図形を単色で切り抜く
  • 既製品の多くは白・黒・グレー・ネイビーの4色から選べます(トイレサインは配色の系統が異なります)
  • オーダーで作る場合も、白・黒・グレー・ネイビーの4色が基本です
  • 大きなサイズも、複数のシートに分けて貼り合わせれば製作できます

多色にしたい場合は、色ごとに別のシートを重ねて貼ることでも対応できます。ただし、その分シートの枚数と位置合わせの手間が増えるため、既製品では単色を基本にしています。

一方で、できないこともあります。

  • 1枚のシートの中でグラデーションを表現すること
  • 2mm未満の細い線や小さな文字を、そのままの形で再現すること
  • 1枚のシートのまま、幅60cmを超える大きさに切り出すこと(横幅・高さの短い方が57cm以上になる場合は、複数枚に分けて貼り合わせての製作になります)

細い線に下限があるのは、カットした後に台紙からきれいに剥がせなくなったり、貼るときに文字が切れてしまったりするためです。60cmという幅も、カッティングマシンの刃が動く範囲の物理的な上限で、これを超える場合は貼り合わせで対応します。

写真のような繊細な色の変化や、とても細かい線を再現したい場合は、印刷ステッカーの方が向いています。どちらが合うか迷う場合も、まずは相談していただければ、こちらで判断します。

どこに貼れて、どこに貼れないか

貼る面にも向き不向きがあります。ガラス、金属、塗装された壁のような、表面がなめらかで清潔な面には貼りつきやすくなっています。

反対に、タイルの目地のような凹凸のある面や、砂ぼこりや油汚れが付着した面には向いていません。粘着面が面全体に密着せず、時間が経つと端から浮いたり、剥がれやすくなったりします。貼る前に、面を乾いた布で拭いておくと定着しやすくなります。

ゆるやかに曲がったガラスや金属の面であれば、粘着シートがなじんで貼ることができます。ただし、角度が急に変わる面や、大きく波打った面では、シートの端が浮きやすくなります。

耐久と貼り替え

当店の既製品の多くは、5〜7年間耐久性のある高品質な粘着ビニールを使用しています。基材は塩化ビニル系樹脂で、国土交通省大臣不燃材料認定シートに該当する商品が多くなっています。

営業時間や定休日は、体制の変更で書き換えたくなることもあります。多くの商品は、貼り替えたいときに簡単に剥がせる仕様です。文字の部分にはあらかじめ転写シートが貼り付けられた状態で届くため、届いたその日から貼り始められます。

貼っていた期間や周囲の環境によっては、剥がした後に粘着剤の跡がわずかに残ることもあります。

店で使うなら、まずここから

当店では、カッティングステッカーの既製品を106点ご用意しています(営業時間69点・決済方法案内23点・トイレサイン13点・定休日1点)。デザインをゼロから考えなくても、色を選ぶだけで注文できます(営業時間と決済方法案内はサイズも選べます)。

近いデザインが既製品に見当たらない場合や、ロゴを使ったオーダー製作をご希望の場合は、まずはお問い合わせください。

サイズと色の決め方は営業時間ステッカーの選び方、業種別に何を揃えればいいかは店の前に何を貼ればいいかで説明しています。ロゴなどをオーダーで作りたいけれど、データがどんな状態か分からない場合はデータの相談のページも参考にしてください。

何を貼ればいいか、まだ決まっていなくてもかまいません。お店の窓や壁が写った写真をorder@laugh-sticker.net宛てに送っていただければ、カッティングステッカーで作れる範囲の中から、色やサイズの組み合わせをご提案します。営業時間ステッカーの一覧はこちらからご覧いただけます。

当店(カッティングステッカー専門店 LaughSticker)は、カッティングステッカーで店の前を作ることを専門にしています。